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知識

分析された私を
記述する
己の属性を他者に求めてみれば
幻想のみが眼前に漂い
社会と世界との狭間で私は
己の位置を諦める
正しくは存在していないのだが
それらしく振舞うことで
人の一員であることを証明してみせる

知は何物にもならぬ
ただ自己の属性を知覚するための
材料であるだけだ

己を他人に委ねるなと
背後から警告を受ける
他人の真似はするなと
背後から忠告をされる
己が存在を確立せよと
背後からの叱咤がある

これほどの幸福が
他にあろうか